丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

水の自給システムの提案

このところ、大型の台風が続けて日本を襲い各地で大きな被害がでています。私共の住む千葉県でも甚大な被害をこうむり、その損害は計り知れません。 停電はもとより、断水により生活に窮したご家庭も多かったと思います。 そこで、わりと手軽に生活用水を確…

時計型ストーブを増設する

我が家の薪ストーブは冬になると、大活躍してくれるが、いかんせん15坪タイプと小型なので、少し熱量不足になる。間取りがコの字形なので隅の方まで暖気が届かない。 サーキュレーターを回したり、色々工夫をしてみたがなかなか思うようにならない。そこで思…

トリを飼ってみた

ひよこを育てる 生後2日のひよこを5羽購入、我が家の近くに養鶏場が数件あるので打診してみたが、どこも冷たく断られてしまった。やむなく3時間かけて千葉県八千代市のジョイフル本田まで出向きペットショップにて、可愛いひよこを購入。アメリカ原産のボリ…

ドゥーパの取材受けました

こちらが最新号です アマゾンで買えます ドゥーパ! 2017年12月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 学研プラス 発売日: 2017/11/08 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

庇を作る

昨年(2016年)8月22日の台風9号でひどい目にあった、東からの猛烈な暴風が丸太の壁面を直撃し、グルーブの接合部から室内に浸水が始まった。それはまるで消防ホースの放水を近くから一斉に浴びたような状態である。昼から3時頃まで、浸水はとどめなく続き室…

露天風呂を作る(後編)

さて、露天風呂工事もだいぶ進んで、これから仕上げに取り掛かっていく、まず洗い場にジャワ鉄平を平張りした。これは基盤のコンクリートを打っておいて、乾いてから、その上にキープメント(接着セメント)で貼っていく。目地はキープメントの目地モルタル…

露天風呂を作る(前編)

これから露天風呂を作っていきます。裏に作った納屋の一角、二坪ほどのスペースに。ここがその場所。眺めはまあまあかな、田んぼと竹やぶが青い。風呂の熱源は長府製作所の薪窯を使う。 まず、初めに排水用の塩ビ管の埋め込み、50のVU使用。浴槽と洗い場の2…

渇水対策

天水(雨水)を活用する 最近のダムの貯水量が心もとないので、少しでも貢献できればと思い、天水を活用する事を始めてみた。水道から出る水は元を正せば天から降る雨である。それを直接自分の家の屋根からいただく訳であるから、こんなに間を省いた実質的な…

丸太のテーブルを作る

丸太小屋を作った時の端材で、小さめのテーブルを作ってみる事にした。この端材はちょっと太すぎて切り落とした元口部分。長さ1m、元口40cmある。もう2年以上経つのでかなり乾燥している。 スミを出してチェーンソーで横挽きする。 芯材の赤と白太のコン…

納屋を作る

足場丸太を利用して、薪小屋をかねた納屋を作ることにした。ここに足場丸太が生きてくる。サイズは2.7m×5.4m、約4.5坪。納屋としてはやや大きい方だ、いわゆる掘っ立て小屋だが、柱は地面に直接埋めないでコンクリートアンカーの上に立てた。直接埋めるとど…

煙突掃除

足場用のハシゴを作る 春が来て暖かくなり、もうストーブは要らなくなった。一冬お世話になった薪ストーブの、煙突掃除をすることにした。煙突掃除はシーズンが終わったら必ずしなければならない。そのまま来シーズンも使うと、煙道火災になる危険がある。 …

総括として

月日は矢のように過ぎ去っていく。その昔、少年老いやすく学成りがたし、一寸の光陰軽んずべからず、と教わったがまさしく当を得た言葉である。ここに地所を求めて、丸太小屋を自力で建てようと決心したのは、3年前の事であった。毎日、毎日、ワンコをオトモ…

塗装工事

塗料はシッケンズのHLSeを塗った、色はナチュラル(077)。シッケンズを使う事に迷いは全く無かった、この塗料の良さは他をしのいでいる。ログハウスの為に有るような塗料だ。色はやっぱりナチュラルだろう、しかしメンテナンスで何年か先に塗り重ねをするこ…

排水工事

いよいよ工事も進んできて、後は給排水工事を残す位となった。給水工事は法的な面もあるし(水道管からの取水は指定業者のみ許可)工事の内容がかなり専門的で、専用工具も必要になる。こればかりは独断では出来ないと思い、ちょっと手を付けないほうが安心…

内部工事

建具の取り付け 建具は丸太の小口にキーウェイを掘り、そこにネイラー(雇い実)を組み込み、枠を取り付け、その枠に組み込む。 これは玄関横の木製小窓、昭和のレトロなモールガラスがはめ込んである。同じ物が2つあったので、接着してペアガラスにした。こ…

屋根工事

屋根の大まかな構造を説明する。初めに化粧垂木として、75×45の杉垂木を打つ。次にその上に、天井材の4分杉板を上から打つ。その上にまた60×45の野垂木を打つ。野垂木の間に断熱材のスタイロフォームをはめ込む。次に野垂木の上に野地合板として、12mm構造用…

足場を架ける

足場工事 足場には金属の単管パイプを使うのが一般的だが、今回は間伐材の杉を使用。これなら足場に使った後も、様々な使いみちがある。長さ6mの小丸太を45本使った。 まず、位置を決めて30cmほどの穴を掘る。 垂直に埋めていく。 正面に5本立った。監督さ…

小屋組

.トラスを組む 小屋組を束立てだけで済ませるのではなく、トラスを組むことによって、その強度ははるかに増す。また、母屋の本数や位置を自由に出来るので、設計上の選択肢が高い。今回取り組むのは、変則クイーンポストトラスである。本来のフィンクトラス…

ログ壁を組む

原木の皮むき いよいよ皮むきの始まりだ、まずこれを済まさないと、次の仕事に進めない。丸太小屋作りの原点と言える。音楽でも聞きながら、気楽に楽しく始めよう。やってみれば意外と楽しい作業である。前にも書いたが、原木は4m材160本使用、(その内5m材…

土台・大引工事

土台を入れる 土台は杉の芯材、5寸角である。余裕の有る方は桧の芯材を使っても良いが、いずれにせよ、芯材を使うこと。外材は考えない方がいい。 イメージを掴むため、並べてみた。芯材なので色が赤い。 土台の仕口、腰掛け鎌継ぎとした。 かなり重いので、…

基礎工事(3)

型枠工事 さて、これから型枠工事を始める。材料は杉の桟木30×60、4m材を製材屋さんに80本挽いてもらった。型枠には、単管パイプを使わないので、このサイズがいい。パネルはウレタン塗装の、パネコートを31枚購入。 初めに各サイズに切り分ける。外側の型…

基礎工事(2)

鉄筋工事 さてこれから、鉄筋を組んでいく。初めに捨てコンにスミを出していく。水糸の交点を捨てコンに転写するのに、写真のような用具を作り、下げ振りを垂らしてポイントをとる。この方法だと簡単に正確にとれる。足は3本でよい。 鉄筋はD13の5,5mを180本…

基礎工事(1)

ベタ基礎を作る ベタ基礎を自分で作ってみよう。セルフビルドでは、基礎作りを敬遠する向きもあるが、焦らずに手順よくやればそれほど困難ではない。また、独立基礎は考えないほうがいい、不等沈下が起これば直しようがない、あとで後悔するより、多少の困難…

本工事に入る前に

ウマを作る これは大型のウマ、これを4個作る。高さ:70cm 幅:1m 1組は皮むき用の台として、もう1組は上に板を渡して作業台として使用する。角材は3.5寸角。 これは小型のウマ、高さ:45cm 幅:65cm 同じもの4個作る。ノッチとグルーブのカット用。中央…

道具を揃える(2)

道具の数々。 これらの道具は、ほとんどがネットオークションで安価に手に入る。中古でも十分役に立つ。 鉄ビシ 忍者が使うものではない、皮むきをする時に片側にあてがい、丸太を回す。とてもスムースに回ってくれる。これは作るしか無い、鉄工所に頼めば作…

道具を揃える(1)

専用の道具 丸太小屋を建てるには、どうしても必要な道具が色々有り、それらを列挙してみます。 ●木回し 皮むきなどで、丸太を回すのに使用。なかなか、金物屋さんでは見かけない、林業の道具。製材屋さんに聞くと、入手先を教えてもらえる。 ●リフティング…

建具を決める

寝室窓、W1235, H770 テラス引き戸、W1235, H1830 裏口ドアと小窓、ドアはアンティークドア、ポストを間に立てればすぐ横に窓が付く。窓は横すべり出し窓W640, H570 浴室のガラスルーバー、W 780, H770 無垢材のアンティーク玄関ドアと、レトロな木製小窓。…

間取りを考える

田の字のログウォール 間取りは、7m✕6mの長四角、それぞれ半分のところでジョイントし、田の字型である。中心部のノッチはブラインドノッチにして、ログエンドを無くし通行のじゃまにならないようにしてある。寝室を除き、各部屋の間にはドアをつけずに、…

初回 原木の搬入

末口24, 25cmのサイズを中心に、合計で160本使用。初回の20本が搬入された。 搬入された杉の原木。使うごとに少量ずつ入れる。地元の製材屋さんに頼んで地杉を伐採してもらった。完全に乾燥していないが、大きな問題はなかった。4m丸太は、2トントラックで…

杉の効用

杉材の特徴 ログハウスを作るにはさまざまな樹種があるが、杉はその中でも最高の部材である。幾つかの特徴をあげてみると、 ●通直で節が少ない(カーブした杉など見たこと無い) ●柔らかく、チェーンソーワークが容易である ●手に入りやすい(沖縄を除いて、…