内部工事
建具の取り付け
建具は丸太の小口にキーウェイを掘り、そこにネイラー(雇い実)を組み込み、枠を取り付け、その枠に組み込む。
これは玄関横の木製小窓、昭和のレトロなモールガラスがはめ込んである。同じ物が2つあったので、接着してペアガラスにした。これは接着して取り付けるまで、まる二日かかった、労作。
キッチンの窓。アルミサッシの枠を取り付けた。色はオータムブラウン。
障子のはめ込み。ペアガラスの高断熱タイプにした。
テラス引き戸の取り付け。
室内側、床板のスペースとして、15mmの クサビを挟んである。
寝室の窓、キッチン窓より高さが半ラウンド分短い。
欲室のガラスルーバー窓、型板ガラス。
裏口横の小窓、これも型板ガラス。
ロフトの上げ下げ窓、ここはセトリングスペースがいらない。
玄関ドアを取り付け。45mmドアなのでかなり重かった、樹種は分からないが、昭和時代のアンティークドア。
真鍮無垢のドアノブが、往事を忍ばる鈍い輝き。
裏口ドア、これも古い物で、ガラスのデザインが気に入ってる。
根太を打つ。
根太は杉の60×45、303ピッチで打つ。100のネダビスで止めた。
根太の下に給水・給湯の配管が見える、これは設備屋さんの仕事。
床下に入れた断熱材、フクビのフクフォーム。303ピッチに丁度ピッタリはまる。
薪ストーブ用の炉台、レンガも含めるとかなりの重さになるので、根太の間隔を狭くしてある。12mmの構造用合板を床の下張りで打つ。ツーバイフォー用の緑の釘がいい。
仕上げの床板、15mm赤松のUV塗装材。
玄関の土間、165角のテラコッタタイルを貼った。(タイルライフ)
上がりカマチは、アルミのアングルを取り付け、段差がなくていい。
階段下の下駄箱。
洗濯器用給排水、右側は配電カバー。
洗面所の給排水用。
キッチンセットの下地。丸のこで縦に切れ目を入れて、ビスで止めてある。(セトリング対策)
間仕切り壁
90×30の間柱をコーチスクリューで止める、セトリング対策に溝を掘ってある。
間仕切り壁の間柱は、基礎工事のパネルで使った60×30を、写真のように、縦と横に組み合わせて使うと良い。これで90になり、ブレ無く丈夫にできる。仕上げの板は、片側は横打、反対側は縦打ちになる。
電気配線と給排水の段取りをつけておく。
浴室の石張りの下地、キッチンと同じく、丸鋸の切り込みを入れて。ビス止め。レベルで垂直をチェックする。
杉の小割り板を打つ。
シャワー栓と追い焚き用の配管。
トイレとの堺、低めの腰壁とした。
浴室の壁、ここだけ桧の羽目板とした。やっぱり香りがいい。
トイレの引き戸、これも昭和のレトロなアンティークドア。同じものもう一枚、ロフトに使っった。
妻壁の下地、下と同じく、間柱は60×30を縦と横に組み合わせ90とし、中側は杉板を横打、外側は縦打ちとした。
透湿防水紙を貼る。タッカーの短い針で止めた。
水切りの取り付け。
妻壁の下端に水切りを取り付け、何枚か繋いでいく。束の下端はコーキングしておく。
4分の杉板を縦打ちにした。トラス材に掘った溝の中に入れ込んでいく。面戸も処理する。
階段の製作
人が一人、登り降りできれば良いとの考えから、階段はコンパクトにした。一本登りである。段板は550×220、ケアゲは210。丸太の両サイドを平に落として、墨出しを容易にした。下は固定し上でセトリングを逃がしている。
この部分がずれて、セトリングに対処する。
この台は下駄箱用、下の二段は少し外側に振って角度を付け、登り降りをしやすくしてある。
手すり材は外の足場に使った小丸太、生木だったが、一年近くも風にさらし、よく乾燥した。
一本の手すり子で、二段の段板を支持している。これで段板のブレを完全に止める事ができた。
床板は赤松を使った、UV塗装がしてある。冬は温かいが、難点は少し軟らかいこと。キズがつきやすい。接着剤をつけてフロアビスでとめた。
自作の床下収納庫、大引までスペースを一杯にとり、中の合板の箱は取り外しできるようにしてある。天板はたわまないように、30mmにした。
浴室の工事
杉の小割り板の上に、防水紙を張り、ラス網をタッカーで打つ。その上にモルタルを塗っていく。この状態でしばらく乾燥させる。
今回貼るのは、ジャワ鉄平石。インドネシアのジャワ島で採れる、日本の鉄平石によく似た石である。自然の風合いがあり、素朴な感じが気に入ってる。タイミング良く、歳末処分セールがあり、1トンも買ってしまった。(松下産業)
貼るのには、タイルを接着するセメントを使う(キープメント)、重いのでモルタルでは着かない。写真のように、木片をはさみ、つっかえ棒をして貼っていく。簡単に貼ると言っても、これがなかなかの大仕事になった、形を整えようとハンマーで叩くと、ポロっと違うところが割れてしまう、破片の山を築いてしまった。丸太のようにはいかないものだ。それでも諦めずに少しずつ進めていって、なんとかやっと形にする事ができた。
乾燥を待って、目地モルタルを詰める。市販のタイル用グレー色を、スポンジのコテで塗りこみ、乾かないうちに濡れた大きなスポンジで、拭き取る。これを何回も繰り返す。汗だくの仕事である。左官屋さんは大変だ。
石だけでは味気ないので、貝をはめ込んでみた。子供がいれば喜びそうだ。
これは沖縄のシャコ貝。
シャワー栓がついた、これは設備屋さんの仕事。
浴槽をセットする。これもお得意のヤフオクで落札した、新古品の浴槽。140サイズで丁度ピッタリだった。材質はFRPでアイボリー色。
エプロンをつけてだいぶ見栄えが良くなった。快適に使用中。
洗面所に貼ったテラコッタタイル、スペイン製の165角。下地合板の上に貼るので、接着剤は合成樹脂系の物を使う。合成樹脂系は乾燥しても、硬いゴムのようになり、人が上に乗った時に弾性があり、ヒビなど入らず耐えてくれる。(タイルは、タイルライフ)
洗面所、少し乱雑だが現在使用中。600サイズの洗面台だけを購入し、周りに浴室で余った桧羽目板を張った。
トイレの床、すぐ隣にシャワー栓があって濡れるので、タイルにした。
トイレ器材も新古品をヤフオクで落札した、未使用の型落ち品である。新製品が次々に出るので、型落ち品は倉庫にいくらでも眠っている。買わない手は無い、格安である。
薪ストーブの炉台、ホームセンターで買ったレンガを積んだ。これはモルタルでもいいと思うが、石張りのタイル接着セメントが余ったので、それを使った。目地ゴテはわざと使わずに、少しセメントをタレ気味にして、乱雑な雰囲気にしてみた。
我が家の薪ストーブ、今年の冬は大活躍をしてくれた。これは2万5千円と言う信じられない金額で手に入れた。鋳物製の新品。(野崎産業)煙突はホンマ製作所。
換気扇フードは開口部のサイズが合わなくて、取り付け不可であった。フィルター付きの換気扇でなんとかしのごう。
キッチンのタイル貼り。ここは火を使うので、セメント系の接着剤で貼った。タイルを切るのには、ダイヤモンドディスクを使う。
キッチンの流しセットを収めたところ、165サイズ。サンウェーブの訳あり品で、かなり安かった。でも、どこに訳があるのかさっぱりわからない。
照明器具の紹介。
これは居間に付けた、船舶用の照明器具。真鍮のムクでできてる。丸太小屋によく合うと思う。でもいい値なので残念ながら全部これには出来ない。ここと外灯だけ付けた。(松本船舶照明)中にはLED電球が入ってる。
キッチンと寝室に付けた、シーリングライト。梁の下に付けるので、薄いタイプを選んだ。変光、変色ができる。( パナソニック)
洗面所のミニシーリングライト、とても明るいが、FMラジオに大きな雑音が入るのが欠点。(山善)
トイレと浴室用。
ロフトはシンプルに蛍光灯だけである。コンセントを沢山付けたので、必要ならば電気スタンドでも付ければいいと思ってる。
ここは屋根裏部屋である、本来倉庫であって、居住空間では無い。だからドーマーも天窓も付けなかった。これからの気候変動を考えると、ドーマーと天窓は無いほうが安心な気がする。大きな雹が降ったら天窓は簡単に割れてしまうと思う。
やっと玄関にポーチを作った、これは300角のテラコッタタイル、エジプト製。ただ普通に貼っても面白く無いので、一部分だけ割って貼ってみた。へそ曲がりの所以である。どうだろうか。(タイルライフ )