丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

時計型ストーブを増設する

我が家の薪ストーブは冬になると、大活躍してくれるが、いかんせん15坪タイプと小型なので、少し熱量不足になる。間取りがコの字形なので隅の方まで暖気が届かない。

サーキュレーターを回したり、色々工夫をしてみたがなかなか思うようにならない。そこで思い切ってもう一台増設することにした、設置するのはホンマ製作所さんの安価で定評のある時計型薪ストーブである。

今まで使っていた洗濯機を外にだし、そこに設置することにした。

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まず、メガネ石を入れる330角の穴を丸太に開ける。少し大きめがいい。チェーンソーによる突っ込み切りである。ここにレンガで炉台を組んでいく。場所が広くないので断熱性と安全性を考えレンガを選んだ。

 

メガネ石を作る

ホンマ製作所さんで販売しているメガネ石はかなりお高い、4,900円である。時計型薪ストーブの普及品4,600円より高いのだ、ホンマ製作所さんには申し訳ないが、とても買う気にはならない。そこでこの際作ってみることにした。

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使う材料はこれである、骨材として園芸用の軽石、セメントは3/1ほど、あとは330角の木枠と中央にはめ込む内径100の排水用塩ビパイプ、これがうまいことに外形115で丁度ピッタリのサイズだ、使うのは15cm位なので水道屋さんなどで分けてもらうといい。なお厚みは120にした。(金額的に850円ほど)

 

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混ぜたモルタルをシャベルを使い少しずつ木枠に入れていく、パイプが中心からずれないように手で押さえる。木枠はこのままはめ込むので密着しても構わない。パイプと底面の板に剥離剤の代用として、手元にあったオイルスプレーを吹きかけてみた、さあどうなるか。

 

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完成したメガネ石、中央のパイプを外すのに少し手間取った。たがねとのみで少しずつ割りながら取り除いた。下の敷板はすんなりと外れた。スプレー成功だ。

 

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メガネ石をはめ込む。うまい具合にピッタリだ、斜めにビスで止めた。

 

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ステンレスのメガネカバーを取り付ける。枠の周りはシリコンの透明でコーキングする。

 

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さあこれから炉台の工事にかかる。

まず30角の材料を使い、865×1220の土台を組む、サイズはそれぞれの現場の状況によって違ってくる、奥の洗面所に出入りする為、角を斜めにした。

床のテラコッタタイルには下穴を開けてから、コンクリートビスで緊結する。ビスは60を使った。

 

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角材の上にコンパネを打つ、奥の丸太面にも垂直に取り付ける。38のステンレス釘で打った。

 

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周りに養生をして、木枠で囲んでから15厚でモルタルを打つ、コンパネに密着させたいのでラス下地はあえてしなかった。

 

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レンガの目地には珪砂を使う、これは砂よりもキメ細かく滑らかで扱い易い。私は珪砂1.5対セメント1位の比率で混ぜた。

 

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土台のモルタルが完全に乾いてから、レンガを組んでいく。根気よく曲がらないようにチェックしながら少しずつ組む。私はかなりへそが曲がっている方なので、あえて目地ごては使わず垂れるままにしておいた。イタリアの古い路地裏にある壁のように。

床に貼ったのは220角厚さ40の庭用レンガ、これは簡単に施工できて大正解、断熱性もそれなりにある。レンガは150個購入し5個余った。

 

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目地モルタルが乾いてから、時計型薪ストーブをセットする。これはステンレス製、焚口は炎の見えるガラス扉に付け替えてある。なかなかいいじゃん!

サイズもピッタリだ。ご満悦の気分に浸るひと時である。冬が楽しみになってきた。

 

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外部の煙突処理を見てみよう、単管パイプを立てて垂木受け金物を付け、煙突が下がるのを防いでいる、立ち上がり直筒は心持ち外側に傾けている。これは上の軒の出が広いため煙が溜まらないよう配慮した。

 

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立ち上がりの直筒は約3mある、この支えだけでは心元無いので、針金何本かで支えて補強しようと思ってる。アンテナは煤で黒くなるだろうな.......、

まあいいかどうせテレビは無いのだから。

 

さて、これにて完成だが、かかった費用をみてみよう。

ストーブ・煙突一式:25,990円(ホンマ製作所 送料込み)

レンガ その他材料費:22,160円

合計:48,150円

こうなりました、意外と安く出来たと思う、よく薪ストーブ紹介記事などで、炉台の製作費が50万とか60万とか見かけるが、あれはこの世の話では無いと思った方がいい。