丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

小屋組

.トラスを組む 小屋組を束立てだけで済ませるのではなく、トラスを組むことによって、その強度ははるかに増す。また、母屋の本数や位置を自由に出来るので、設計上の選択肢が高い。今回取り組むのは、変則クイーンポストトラスである。本来のフィンクトラス…

ログ壁を組む

原木の皮むき いよいよ皮むきの始まりだ、まずこれを済まさないと、次の仕事に進めない。丸太小屋作りの原点と言える。音楽でも聞きながら、気楽に楽しく始めよう。やってみれば意外と楽しい作業である。前にも書いたが、原木は4m材160本使用、(その内5m材…

土台・大引工事

土台を入れる 土台は杉の芯材、5寸角である。余裕の有る方は桧の芯材を使っても良いが、いずれにせよ、芯材を使うこと。外材は考えない方がいい。 イメージを掴むため、並べてみた。芯材なので色が赤い。 土台の仕口、腰掛け鎌継ぎとした。 かなり重いので、…

基礎工事(3)

型枠工事 さて、これから型枠工事を始める。材料は杉の桟木30×60、4m材を製材屋さんに80本挽いてもらった。型枠には、単管パイプを使わないので、このサイズがいい。パネルはウレタン塗装の、パネコートを31枚購入。 初めに各サイズに切り分ける。外側の型…

基礎工事(2)

鉄筋工事 さてこれから、鉄筋を組んでいく。初めに捨てコンにスミを出していく。水糸の交点を捨てコンに転写するのに、写真のような用具を作り、下げ振りを垂らしてポイントをとる。この方法だと簡単に正確にとれる。足は3本でよい。 鉄筋はD13の5,5mを180本…

基礎工事(1)

ベタ基礎を作る ベタ基礎を自分で作ってみよう。セルフビルドでは、基礎作りを敬遠する向きもあるが、焦らずに手順よくやればそれほど困難ではない。また、独立基礎は考えないほうがいい、不等沈下が起これば直しようがない、あとで後悔するより、多少の困難…

本工事に入る前に

ウマを作る これは大型のウマ、これを4個作る。高さ:70cm 幅:1m 1組は皮むき用の台として、もう1組は上に板を渡して作業台として使用する。角材は3.5寸角。 これは小型のウマ、高さ:45cm 幅:65cm 同じもの4個作る。ノッチとグルーブのカット用。中央…

道具を揃える(2)

道具の数々。 これらの道具は、ほとんどがネットオークションで安価に手に入る。中古でも十分役に立つ。 鉄ビシ 忍者が使うものではない、皮むきをする時に片側にあてがい、丸太を回す。とてもスムースに回ってくれる。これは作るしか無い、鉄工所に頼めば作…

道具を揃える(1)

専用の道具 丸太小屋を建てるには、どうしても必要な道具が色々有り、それらを列挙してみます。 ●木回し 皮むきなどで、丸太を回すのに使用。なかなか、金物屋さんでは見かけない、林業の道具。製材屋さんに聞くと、入手先を教えてもらえる。 ●リフティング…

建具を決める

寝室窓、W1235, H770 テラス引き戸、W1235, H1830 裏口ドアと小窓、ドアはアンティークドア、ポストを間に立てればすぐ横に窓が付く。窓は横すべり出し窓W640, H570 浴室のガラスルーバー、W 780, H770 無垢材のアンティーク玄関ドアと、レトロな木製小窓。…

間取りを考える

田の字のログウォール 間取りは、7m✕6mの長四角、それぞれ半分のところでジョイントし、田の字型である。中心部のノッチはブラインドノッチにして、ログエンドを無くし通行のじゃまにならないようにしてある。寝室を除き、各部屋の間にはドアをつけずに、…

初回 原木の搬入

末口24, 25cmのサイズを中心に、合計で160本使用。初回の20本が搬入された。 搬入された杉の原木。使うごとに少量ずつ入れる。地元の製材屋さんに頼んで地杉を伐採してもらった。完全に乾燥していないが、大きな問題はなかった。4m丸太は、2トントラックで…

杉の効用

杉材の特徴 ログハウスを作るにはさまざまな樹種があるが、杉はその中でも最高の部材である。幾つかの特徴をあげてみると、 ●通直で節が少ない(カーブした杉など見たこと無い) ●柔らかく、チェーンソーワークが容易である ●手に入りやすい(沖縄を除いて、…

前書きとして

ご挨拶 このブログは、私が2年5ヶ月をかけて、南房総に一人で作り上げた、丸太小屋の全記録です。 着工は2013年3月、完成は2015年8月です。 その間の丸太小屋の製作過程を、順に追いながら、セルフビルド目指す方々の指針になるべく、アイデアや方策を発信…