露天風呂を作る(前編)
これから露天風呂を作っていきます。裏に作った納屋の一角、二坪ほどのスペースに。ここがその場所。眺めはまあまあかな、田んぼと竹やぶが青い。風呂の熱源は長府製作所の薪窯を使う。
まず、初めに排水用の塩ビ管の埋め込み、50のVU使用。浴槽と洗い場の2箇所。
自然石を使って、脇にささやかな植め込みも作ってみた。
浴槽部の下部にD13の鉄筋を配筋する、水圧がかかるのでワンランク太くした。
ここに基盤のコンクリート打設、
浴槽の芯となる、7cmの薄型ブロックを積んでいく。縦筋も横筋も入れた。
二段半積んだ状態。高さは500ほど。
植え込みに木を配置。少し雰囲気が出てきた。
浴槽の下部に断熱材のスタイロフォームを入れる、30と25のダブルで55。これを入れないと湯冷めが早くて、すぐに冷めてしまう。
その上に防水コンクリートを打つ。50厚で。
そして、内張りの保温、断熱効果のある新島の抗火石を貼る。25厚。これを貼ることで湯冷めがまるで違う。
これが貼った状態、タイル接着用のセメントを使った。軟らかいのでダイヤモンドディスクで、豆腐を切るみたいに切れる。
これはオーバーフロー用の樋、杉の芯材を使った。
抗火石の表面に防水モルタルを塗る、
内張りに使うのは、ジャワ鉄平。凸凹あり変色ありのじゃじゃ馬鉄平石。しかしそれが味になって天然のワイルドさが醸しだされる。
ジャワ鉄平を貼っていく、重さがあるのでタイル用の接着セメントを使い、目地に木片をはめ込んでいく。形はダイヤモンドディスクで整形する。
循環パイプ用の丸い穴を開けておく。これはちょっと手間取った。
小壁も同じようにジャワ鉄平を貼る。
外側も片面だけジャワ鉄平を貼った。目地には専用の目地モルタルを、スポンジコテで塗りこみ、特大のスポンジを濡らし拭き取っていく。何回も拭き取り仕上げる。
循環パイプの取り付け。モルタルで固める。
外側の片面(室内側)に自然石を貼り付けていく、これは普通のモルタルで大丈夫。配置のコツは、石に聞くとボクここがいい!! と言うのでそれに従う。
二段目も貼り付ける。かなり岩風呂の雰囲気になってきた。
一番上に玉石をぐるっと並べてみた。これは接着セメントで固定。
何千年も川の中で転がっていた石たちが、こうして一堂に会して一つの形を作ってくれた、ありがたい。
高さがあるので石段もつくったよ。
ここまでで前編は終わります、引き続き作業をしているので追って報告できると思います。ご期待ください。