丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

水の自給システムの提案

このところ、大型の台風が続けて日本を襲い各地で大きな被害がでています。私共の住む千葉県でも甚大な被害をこうむり、その損害は計り知れません。

停電はもとより、断水により生活に窮したご家庭も多かったと思います。

そこで、わりと手軽に生活用水を確保するシステムを提案してみたいと思います。

我々の使っている水道も井戸水も沢水さえも、元を正せば天から降ってくる雨です。その天水を直接屋根から頂く、それだけのこと。(以前、ブログに書いたので参照してください)  

 

まず市販の集水器を雨どいに取り付け、天水を浴室に引き込む。外に水タンクを設置する方法も多々あるが、経験上室内に引き込む方がはるかに便利だ、重い水をタンクで運ぶのは容易ではない。ホースは洗濯機用の排水ホース。

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浴室に引き込んだ水は、枯れ葉などのゴミを取り除く必要があり、簡易浄水器を設置してみた。空中や屋根の煤塵も取り除ける。

 

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出口にホースを差し込みタンクに注水する、ホースは少し細いのでビニールテープで調節する。

 


 

簡易浄水器の作り方

ホームセンターなどで手に入る水タンクに10cm×12cm

の穴を開ける。作業はただそれだけ。

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一番下によく洗ったコンクリート用の玉砂利を6~7cm敷く、出口の所には砂利が出ないように、100均のプロたわし(ポリエステル不織布)なるものをL字に折りあてがう。その上に熱帯魚の浄水に使うフィルターを敷き詰める。

そしてその上に最重要なやしがら活性炭2kgを、洗濯用のネットに入れて置く。一番上にはコットンを隙間なく敷く、コットンも熱帯魚用の物、ここに結構な煤が付着するので、時々清掃が必要になる。

雨さえ降れば300ℓの浴槽は早々と満タンになる、これが我が家の水がめなのだ。20ℓのポリタンク3個に取り分けてキープしている、もちろん湯舟の利用もしている。天水の風呂はまったりして、刺激が少ない。

私は5年ほど前からこの水を飲用と調理に使っている、それと言うのも水道水に含まれる塩素に疑問をもったからだ、水道水は川やダムの地表を流れ、必然的にさまざまな動物や昆虫や魚などの有機物(有態に言えば死骸)を溶かし込み、工場の排水や家庭から出る排水も多く混入している。このままではとても供給できないので、塩素で殺菌している訳だ、ところがこの塩素の殺菌力により、有用な腸内微生物までもが影響を受けている可能性がある。そして塩素に付随して発生するトリハロメタンも大きな問題だ、一説によるとかなりの発がん性があるらしい。水道水だけを使っておられる方は、浄水器の取り付けを検討されたい。

私見を長々と述べましたが、水対策として天水は有効な強い味方となってくれます。環境が揃う方はぜひ考慮してみてください。