丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

排水工事

 いよいよ工事も進んできて、後は給排水工事を残す位となった。給水工事は法的な面もあるし(水道管からの取水は指定業者のみ許可)工事の内容がかなり専門的で、専用工具も必要になる。こればかりは独断では出来ないと思い、ちょっと手を付けないほうが安心なので、設備屋さんに任せる事にした。しかし排水工事はやっても構わない(はず)自己責任でやる分には、たとえ漏れても土の中?こんなノリでやってみることにした。実は、もう一つ大きな要因があった。それは予算の問題、工事も終盤にさしかかり懐具合が寂しくなってきて、ここで出費を削らなければならなくなった。設備屋さんの見積もりだと、合併浄化槽工事と排水工事で60万ちょっとである。自分でやる場合試算してみると、20万位で出来る事がわかった。これはやらない手は無い!もう即決である。早速インターネットで合併浄化槽を検索、コンパクトな新型のクボタKZー5に決定、排水管資材は隣町のホームセンター(カインズ)で揃う事がわかった。こればかりは、初めてのことで、何をどうすればいいのやら、器材売り場でああでもないこうでもない、と現物を手にパズルを解くように悩んでいた。一度帰って、ネットとユーチューブで特訓し、設備屋さんにも教えてもらって、やっと概要をつかんだ。素人工事だがその顛末を記していきたい。役場には届けを出すだけ。(※自治体によっては、合併浄化槽の設置に補助金を出してくれる所がある、私の住んでる千葉県いすみ市は新規の設置に補助金は出してくれない)

合併浄化槽は初めに埋める、問題はその埋める深さである。排水の出る一番遠い場所からの距離を測る、約20mであった。勾配1/50で配管するので、一番遠い場所の排水出口から浄化槽にの入水口まで40cm下がっていればいい事になる。浄化槽を埋めた時にふたが地面に埋没しないように、かさ上げ用のチューブを用意しておく。

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 嵩上げ用のチューブ? 何と言う名称か分からない。半分ほどに切って使った。

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 また、近所の人にお願いして掘ってもらった。ありがたい。

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G.Lから1750掘削、掘ってみたら下は硬い粘土層であった、ラッキー!これならコンクリート打設は不要だろう、勝手に決め込んでしまう。(工事終了後も何の問題も発生してない、傾くことも沈下も無い。自分の家だ何かあれば自己責任だ)

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 これが配管資材、主管は100のVU、側管は50のVU、継ぎ手と枡、など。

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 暑い真夏にスコップの手掘りで穴を掘った、そこに枡を並べてみる。一番手前がトラップ付きの枡、これは浴室用、後はトラップ無し(設備器具にトラップが付いてる)いずれも右左の勝手がある。少しずつ勾配を付けて置いていく。

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側管の50の管の入り口に受けになる部材を付ける。 

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これがトラップ付きの枡、くぼみに水が溜まり、臭気が室内に流れ込まないようになってる。室内側には、トラップを付けてはいけない。二重トラップで流れなくなってしまう。 

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 コーナーの枡、これにも勝手がある。

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 接続したところ、接着剤は両方に付け素早くあてがう。150の管を縦に着け、フタをする。この写真が先に出てしまったが、接続は浄化槽側からやっていく。ここは最後の仕事になる。

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 とにかく、勾配をうまく取ることがコツである。流れるかどうか、勾配で決まる。

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パイプの切断はディスクグラインダーを使った、面も取るようにする。

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これはトイレの配管、トイレだけは各方向100で、おまけに入口側45度の角度が付いている。ここで大いに悩んでしまった。写真で分かるように、枡の方が下がっている、45度の角度が付いておまけに下げなきゃいけない、さてどうすればいいのやら。10分考えてひらめいた、45度のエルボをもう一つ求めて、それを二つつないで捻っていくのである、そうすると微妙な角度でピッタリはまる位置がでる。この事を探し当てた時の喜びは大きなものであった、設備屋さんなら常識の事だろうが、私にとっては世紀の大発見である。アルキメデスの気持ちが良くわかった。

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60度のエルボで曲げた。

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この先が浄化槽になってる、浄化槽には初めに接続する。

接続が終わったら、楽しい埋め戻しだ、もちろんスコップで。浄化槽を埋める時は、中に水を入れて埋める、そうしないと安定しない。付属のブロアーも取り付ける、13mmのVPで接続する。

排水工事とは関係ないが、ガス給湯器について。

この写真はノーリツの24号タイプの、エコジョーズ給湯器である。もちろん追い焚き機能付き、まともに買えば値引き済みで、138,000円位で販売されている。この給湯器は1年半使用の物を、送料込みで34,800円で手に入れた。どんな事情で手放したのか、知るよしも無いが、寿命10年が目安とされる給湯器が、この金額で手に入るならもっけの幸いではないか、廃品にするよりずっと有意義と思う。現在も快調に運転中である。(ネット通販:ワーライン) 

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