丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

基礎工事(1)

 ベタ基礎を作る  

ベタ基礎を自分で作ってみよう。セルフビルドでは、基礎作りを敬遠する向きもあるが、焦らずに手順よくやればそれほど困難ではない。また、独立基礎は考えないほうがいい、不等沈下が起これば直しようがない、あとで後悔するより、多少の困難はあっても、ベタ基礎に挑戦してみよう。私は根切りと生コン打ちだけ、近所の人の手を借りたが、あとは全て一人で行った。 

ベタ基礎は布基礎のように換気口は設けず、基礎パッキンを用いて換気する為、鉄筋の配筋が容易になり、強度的にもずっと強くなっている。また、ベタ基礎は床下全体をコンクリートで覆ってしまうので、湿気があがってこない(ポリエチレンフィルムをスラブ下に全面施設)シロアリの床下侵入も防ぐことができる。

図面を引く 

まず、基本となる施工図を描く、自分で施工する為の図面であるから、自己流でいっこうにかまわない。コンクリートの打設量や鉄筋の配筋方法、積算本数などの元になる。大まかな基礎の概念も掴んでおく。コンクリートは立ち上がり、スラブ共150厚とした。内側の立ち上がり部に800ほどの開口部を設け、配線、配管を可能にしてある。鉄筋は全てD13を使用(シングル配筋のため)。換気は基礎パッキンで行う。スリーブやアンカーボルトを入れる位置も決めておく。浴室のブロック囲みは生コン打設後に行う。寒冷地では、凍結深度まで根切りする必要がある。

単管パイプは全く使用せずに、型枠を組んでいく。セパと桟木の支えとコンクリートビスだけで、コンクリートの圧に耐える事ができる(実証済み)これにより、不要な出費が抑えられ、後になってパイプの保管に悩まされることもない。

f:id:marutagoya1:20160421085817j:plain

f:id:marutagoya1:20160421085906j:plain

やりかた。 

基礎の芯より800ほど外に杭を打ち、レベルを出し、水糸を張る。と、書けば簡単だが、ここでレベルとカネが正確に出ていないと、後で問題が起きてしまう。時間をかけて、じっくり作業する。水糸は基礎の天端より、200ほど上に張る(アンカーボルトが150出る)私は、レベルを出すのに単純な水盛器を使った。

f:id:marutagoya1:20160420190521j:plain

バカ棒を作る。水糸を基準にして、根切りの底、グリの天端、捨てコンの天端、などを記しておく。作業の都度、このバカ棒をあてがい、チェックする。

f:id:marutagoya1:20160420191230j:plain

 根切り。私の場合、運良く近くの人がユンボを持っていたので、借りる事ができた。根切りだけ土建屋さんに頼んでみてもよい。レンタルで借りる方法もある。また、便利屋さんでやってくれる所もある。  

f:id:marutagoya1:20160420190323j:plain

ランマーで転圧する。ランマーはレンタル、60と80があるが、60kgタイプで充分。バカ棒をあてがいながら、高さを調節する。

f:id:marutagoya1:20160420190159j:plain

割栗石を敷き詰めていく。並べたらランマーをかけて、その上に砕石(40~0)をスコップで均等に入れる。

f:id:marutagoya1:20160420185051j:plain

砕石の上から、またランマーで転圧する。振動でグリの隙間に砕石が入り込む。バカ棒をあてがい高さをチェック。

f:id:marutagoya1:20160420190734j:plain

全面に砕石を敷き、均等に均していく。均したら、ここにもランマーをかける。

f:id:marutagoya1:20160420183832j:plain

ポリエチレンフィルムを全面にはる。これで、基礎内面の湿気を完全に防止。

f:id:marutagoya1:20160420183710j:plain

捨てコンを打つ。幅600、厚み50で捨てコンを打つ、バカ棒をあてがい高さを調節する。生コンは1リューベーで間に合った。発注するときは、捨てコン用の生コン(18×15×25)と言うこと、少し安い。これにて、第一段階が終わり。あとは乾燥を待って墨出しをする。

f:id:marutagoya1:20160420183211j:plain

 金物の調達:建築金物を扱ってるネット通販は沢山有るが、私は「匠の一冊」を使ってる。ここは送料が、合計3,000円以上買えばで無料になる。プロ用の種類も多いし、対応が迅速である。