丸太小屋をセルフビルドでつくる!

杉の4m材でハンドメイドの丸太小屋を建てた詳細をレポート

庇を作る

昨年(2016年)8月22日の台風9号でひどい目にあった、東からの猛烈な暴風が丸太の壁面を直撃し、グルーブの接合部から室内に浸水が始まった。それはまるで消防ホースの放水を近くから一斉に浴びたような状態である。昼から3時頃まで、浸水はとどめなく続き室…

露天風呂を作る(後編)

さて、露天風呂工事もだいぶ進んで、これから仕上げに取り掛かっていく、まず洗い場にジャワ鉄平を平張りした。これは基盤のコンクリートを打っておいて、乾いてから、その上にキープメント(接着セメント)で貼っていく。目地はキープメントの目地モルタル…

露天風呂を作る(前編)

これから露天風呂を作っていきます。裏に作った納屋の一角、二坪ほどのスペースに。ここがその場所。眺めはまあまあかな、田んぼと竹やぶが青い。風呂の熱源は長府製作所の薪窯を使う。 まず、初めに排水用の塩ビ管の埋め込み、50のVU使用。浴槽と洗い場の2…

渇水対策

天水(雨水)を活用する 最近のダムの貯水量が心もとないので、少しでも貢献できればと思い、天水を活用する事を始めてみた。水道から出る水は元を正せば天から降る雨である。それを直接自分の家の屋根からいただく訳であるから、こんなに間を省いた実質的な…

丸太のテーブルを作る

丸太小屋を作った時の端材で、小さめのテーブルを作ってみる事にした。この端材はちょっと太すぎて切り落とした元口部分。長さ1m、元口40cmある。もう2年以上経つのでかなり乾燥している。 スミを出してチェーンソーで横挽きする。 芯材の赤と白太のコン…

納屋を作る

足場丸太を利用して、薪小屋をかねた納屋を作ることにした。ここに足場丸太が生きてくる。サイズは2.7m×5.4m、約4.5坪。納屋としてはやや大きい方だ、いわゆる掘っ立て小屋だが、柱は地面に直接埋めないでコンクリートアンカーの上に立てた。直接埋めるとど…

煙突掃除

足場用のハシゴを作る 春が来て暖かくなり、もうストーブは要らなくなった。一冬お世話になった薪ストーブの、煙突掃除をすることにした。煙突掃除はシーズンが終わったら必ずしなければならない。そのまま来シーズンも使うと、煙道火災になる危険がある。 …

総括として

月日は矢のように過ぎ去っていく。その昔、少年老いやすく学成りがたし、一寸の光陰軽んずべからず、と教わったがまさしく当を得た言葉である。ここに地所を求めて、丸太小屋を自力で建てようと決心したのは、3年前の事であった。毎日、毎日、ワンコをオトモ…

塗装工事

塗料はシッケンズのHLSeを塗った、色はナチュラル(077)。シッケンズを使う事に迷いは全く無かった、この塗料の良さは他をしのいでいる。ログハウスの為に有るような塗料だ。色はやっぱりナチュラルだろう、しかしメンテナンスで何年か先に塗り重ねをするこ…

排水工事

いよいよ工事も進んできて、後は給排水工事を残す位となった。給水工事は法的な面もあるし(水道管からの取水は指定業者のみ許可)工事の内容がかなり専門的で、専用工具も必要になる。こればかりは独断では出来ないと思い、ちょっと手を付けないほうが安心…

内部工事

建具の取り付け 建具は丸太の小口にキーウェイを掘り、そこにネイラー(雇い実)を組み込み、枠を取り付け、その枠に組み込む。 これは玄関横の木製小窓、昭和のレトロなモールガラスがはめ込んである。同じ物が2つあったので、接着してペアガラスにした。こ…

屋根工事

屋根の大まかな構造を説明する。初めに化粧垂木として、75×45の杉垂木を打つ。次にその上に、天井材の4分杉板を上から打つ。その上にまた60×45の野垂木を打つ。野垂木の間に断熱材のスタイロフォームをはめ込む。次に野垂木の上に野地合板として、12mm構造用…

足場を架ける

足場工事 足場には金属の単管パイプを使うのが一般的だが、今回は間伐材の杉を使用。これなら足場に使った後も、様々な使いみちがある。長さ6mの小丸太を45本使った。 まず、位置を決めて30cmほどの穴を掘る。 垂直に埋めていく。 正面に5本立った。監督さ…

小屋組

.トラスを組む 小屋組を束立てだけで済ませるのではなく、トラスを組むことによって、その強度ははるかに増す。また、母屋の本数や位置を自由に出来るので、設計上の選択肢が高い。今回取り組むのは、変則クイーンポストトラスである。本来のフィンクトラス…

ログ壁を組む

原木の皮むき いよいよ皮むきの始まりだ、まずこれを済まさないと、次の仕事に進めない。丸太小屋作りの原点と言える。音楽でも聞きながら、気楽に楽しく始めよう。やってみれば意外と楽しい作業である。前にも書いたが、原木は4m材160本使用、(その内5m材…

土台・大引工事

土台を入れる 土台は杉の芯材、5寸角である。余裕の有る方は桧の芯材を使っても良いが、いずれにせよ、芯材を使うこと。外材は考えない方がいい。 イメージを掴むため、並べてみた。芯材なので色が赤い。 土台の仕口、腰掛け鎌継ぎとした。 かなり重いので、…

基礎工事(3)

型枠工事 さて、これから型枠工事を始める。材料は杉の桟木30×60、4m材を製材屋さんに80本挽いてもらった。型枠には、単管パイプを使わないので、このサイズがいい。パネルはウレタン塗装の、パネコートを31枚購入。 初めに各サイズに切り分ける。外側の型…

基礎工事(2)

鉄筋工事 さてこれから、鉄筋を組んでいく。初めに捨てコンにスミを出していく。水糸の交点を捨てコンに転写するのに、写真のような用具を作り、下げ振りを垂らしてポイントをとる。この方法だと簡単に正確にとれる。足は3本でよい。 鉄筋はD13の5,5mを180本…

基礎工事(1)

ベタ基礎を作る ベタ基礎を自分で作ってみよう。セルフビルドでは、基礎作りを敬遠する向きもあるが、焦らずに手順よくやればそれほど困難ではない。また、独立基礎は考えないほうがいい、不等沈下が起これば直しようがない、あとで後悔するより、多少の困難…

本工事に入る前に

ウマを作る これは大型のウマ、これを4個作る。高さ:70cm 幅:1m 1組は皮むき用の台として、もう1組は上に板を渡して作業台として使用する。角材は3.5寸角。 これは小型のウマ、高さ:45cm 幅:65cm 同じもの4個作る。ノッチとグルーブのカット用。中央…

道具を揃える(2)

道具の数々。 これらの道具は、ほとんどがネットオークションで安価に手に入る。中古でも十分役に立つ。 鉄ビシ 忍者が使うものではない、皮むきをする時に片側にあてがい、丸太を回す。とてもスムースに回ってくれる。これは作るしか無い、鉄工所に頼めば作…

道具を揃える(1)

専用の道具 丸太小屋を建てるには、どうしても必要な道具が色々有り、それらを列挙してみます。 ●木回し 皮むきなどで、丸太を回すのに使用。なかなか、金物屋さんでは見かけない、林業の道具。製材屋さんに聞くと、入手先を教えてもらえる。 ●リフティング…

建具を決める

寝室窓、W1235, H770 テラス引き戸、W1235, H1830 裏口ドアと小窓、ドアはアンティークドア、ポストを間に立てればすぐ横に窓が付く。窓は横すべり出し窓W640, H570 浴室のガラスルーバー、W 780, H770 無垢材のアンティーク玄関ドアと、レトロな木製小窓。…

間取りを考える

田の字のログウォール 間取りは、7m✕6mの長四角、それぞれ半分のところでジョイントし、田の字型である。中心部のノッチはブラインドノッチにして、ログエンドを無くし通行のじゃまにならないようにしてある。寝室を除き、各部屋の間にはドアをつけずに、…

初回 原木の搬入

末口24, 25cmのサイズを中心に、合計で160本使用。初回の20本が搬入された。 搬入された杉の原木。使うごとに少量ずつ入れる。地元の製材屋さんに頼んで地杉を伐採してもらった。完全に乾燥していないが、大きな問題はなかった。4m丸太は、2トントラックで…

杉の効用

杉材の特徴 ログハウスを作るにはさまざまな樹種があるが、杉はその中でも最高の部材である。幾つかの特徴をあげてみると、 ●通直で節が少ない(カーブした杉など見たこと無い) ●柔らかく、チェーンソーワークが容易である ●手に入りやすい(沖縄を除いて、…

今、なぜログハウスなのか

●地震対策 ログハウスは、耐震性がとても高い堅牢な建物である。震度7の地震でも倒壊しなかった実績がある。地震大国日本で、いつ起こるかわからない大地震に対応する、心強いシェルターとなってくれる。大きな地震の時は外に逃げる必要は無い、ログハウス…

前書きとして

ご挨拶 このブログは、私が2年5ヶ月をかけて、南房総に一人で作り上げた、丸太小屋の全記録です。 着工は2013年3月、完成は2015年8月です。 その間の丸太小屋の製作過程を、順に追いながら、セルフビルド目指す方々の指針になるべく、アイデアや方策を発信…